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(「建築設計製図Ⅴ」提出作品/B4 上田春彦)

柏市は高度成長期に多くの人々が流入し、住宅や団地が建てられ、ベットタウンとして成長してきた。しかし、現在は他の都市と同様に、人口減少が問題となっている。人口減少に伴い、住宅や団地には空き室が増え、街が寂しくなっていく。沢山ある公共施設を維持するのも難しくなり、地域コミュニティが稀薄化していく。そこで、地域の人々が寄り添うことができる場所、さらには新たにそこに住みたくなるような場所として、複合集合住宅を提案する。本計画では、まず、既存の団地を改修し、空き室に周辺にある施設(コミュニティセンター、デイサービス、学童保育、飲食店など)の機能を入れていった。次にそれらを、屋根や壁、床などで領域をつくりながら関係づけを行った。それに際して、模型を使ったスタディを行い、どのようにすればプライバシーを守りつつ新たな関わりを生むことができるのか、また過ごしやすい場所がつくれるのかなどを探っていた。最終的に、様々な大きさの楕円型の領域を使うことにより関係をつくっていった。領域は接したり、離れたり、交わったりすることで、色々な場が生じるように計画した。公共施設を団地内に集約することで、総床面積を削減しつつも多様な場をつくり、そしてそれらを関係づけていくことで、そこに住んでいる人も地域の人も寄り添い、分かち合えるような地域コミュニティの拠点を目指した。

設計製図Ⅴシートまとめ 15T7013A 上田春彦

設計製図Ⅴシートまとめ 15T7013A 上田春彦

敷地1

本模型 部分11

本模型 部分22

スタディ過程