COMMUNITY REVITALIZATION THROUGH RECONSIDERATION OF PEDESTRIAN SPACE IN SHOPPING DISTRICT

商店街の歩行空間再考による地域再生(B4 土屋遼華)

長野県長野市豊野町豊野地区は豊野停車場の始業から、停車町商店街の形成とともに発展し、住民の生活と商業が密接に関わることで住民同士の関係が構築されていた。しかしながら、モータリゼーションの進展や大型店舗の進出等により商店街が衰退し、現在は空き家やシャッターが下りた店舗が建ち並んでいる。さらに住民の高齢化や商店の解体によって、商店を介した住民同士の関わり合いが希薄になり、活気に満ちていた商店街の面影も失われつつある。 そこで本計画では商店街での歩行体験に着目し、賑わいの名残である商店のファサードを活用して住民交流の場を再生する。さらに、商店街の通りに対して奥行方向にも住民の活動が広がっていくような公共施設を三つ提案する。具体的には、現存する商店の前面二間分の外皮を保存し、その内部を公共の空間としてまちに開くことで、通り沿いに半屋外の歩行空間を提案する。公共施設の設計では、一つ目に豊野駅北側に農産物直売所、アンテナショップを設計する。二つ目に通り沿いに隣接して建つ商店を改修し、二つの異なるファサードを共有する集合住宅を設計する。これらは水路を介して集合住宅と接続しており、住民と地域の農家、外部から訪れる駅利用者の交流拠点となる。三つ目に平時には利用されていないこの地区の公会堂を、主に地域の高齢者が普段から集うことができる空間に改修する。公会堂は豊野専修学校と隣接しているため、学生と高齢者との多世代間交流が生まれるように設計した。また、通りは既存建物を利用した半屋外空間で接続しており、歩行空間の拡張を促す計画とした。