映像性を帯びた建築空間の探求:反射・透過により変容する渋谷の表象(M2 岩松端)
本研究は渋谷の表層に見られる<映像性> (反射、 透過空間にみる視覚的変化) の中に、「映像性を帯びた都市空間」の可能性を探求するものである。現在、渋谷における街の表層は、ガラスや鏡面を纏う反射的で均質な空間が広がっており映像的といえる。さまざまな建物、 広告などが映り込み、映像のように表層が移り変わる渋谷で、視覚体験の変化を映像論的な評価軸に基づいて考察することで、「映像性を帯びた都市空間」の実現が可能になると考える。よって本研究では、まず上記のような映像性をもった空間体験という視点から、歩行者の視覚的変化と反射、透過を繰り返す表層に映り込む映像を撮影、評価し、映像的な都市の経験が見られる空間の検討を行う。 さらに、得られた知見をもとに、小規模住宅の設計および大都市における商業施設の改修計画を通じて、 映像性を帯びた建築空間を提示する。はじめに、既往の事例から建築において発生する映像的な現象、映像に見られる3つの運動を空間体験に置き換えて分析を行い、それらの検討をおこなった。次に、都市空間における映像性の分析により、空間が映像的に発生・変化する16個の類型を見出すことができた。その類型をもとに映像性を帯びた抽象モデルのスタディを行い、動線装置ごとに発生する映像性の違いを確認した。動線ごとに異なる視線の変化、周囲の明るさ時間帯による空間の見え方の違い、構造物によるフレーミング視線の関係、スクリーンと観測者と見える空間の位置関係、スクリーンの形状と視覚的変化の関係などの知見を得ることができた。最終的に小規模住宅の提案および東京都渋谷区のMIYASHITA PARK を対象とした大都市における商業施設の外皮改修計画の提案を行った。本提案により、大都市に見られるガラスや鏡面と動線装置から作られる視覚体験によって、「映像性を帯びた都市空間」を構想することができると考えられる。
映像性を帯びた住宅(とある午後2時)
https://youtu.be/AChPO-iCqMk?si=ueE9uBdCc9zDfjCH
MIYASHITA PARK 外皮改修計画(とある午後2時)
https://youtu.be/soCPjMvatJc?si=bbk7Cw3131zC_fil






