地域に開く新たなモスクの提案(B4 ハスナ アフィナ マルディヤー)
モスクはイスラム教の礼拝堂のことである。日本における大半のモスクは、民家や事務所ビル、工場などを転用して利用しており、そのため、モスク周辺の地域住民による認知度が低く、地域においてモスクが閉鎖的で入りにくい場所となっているのが現状である。そこで本計画では、イスラム教徒に限らず、地域住民にも親しみを持たせることを目的として、「地域に開く宗教建築」のあり方について検討し、神奈川県横浜市青葉区藤が丘地区において新たなモスクと融合する地域交流施設を提案する。具体的には、イスラム教徒と地域住民のかかわりを持たせるため、公共の場である駅前公園に隣接する場所を敷地として設計を行う。まず、モスクの設計手法としては、建物の存在が地域に溶け込みつつ、かつ荘厳な空間を構成するため、代表的なモスク建築で見られる特徴や礼拝行為における重要な要素を抽出し、これを抽象化したファサードや内部空間の意匠とした。礼拝室は、教義により定められた礼拝の向きを主軸として配置することで、軸を重視した計画とした。また、地域交流施設は、ハラール イスラム教徒が食べてもよいとされる食品 ショップやカフェ、シェアキッチンを設け、イスラム教徒と地域住民の交流の拠点となる他、イスラム教徒の活動を可視化することで発信拠点ともなる。モスクと地域交流施設は、それぞれ中庭と公園と繋げることで、誰にでも利用しやすい施設となること意図とした。






