anew -Reorganization of the harbor landscape-

再新 〜港風景の再編〜
(「建築設計製図Ⅴ」提出作品/B4 金島飛翔)

世界中には現在約100万個の空コンテナが存在しており、今後もこの数は増加していく傾向にある。この既存ストックを有効利用することによって新たな複合施設を提案する。敷地に選定した新潟県上越市直江津は中心市街地であり、県西部最大の臨海工業地帯担っているだけでなく古くから交通の要所でもある。しかし、近年は中心市街地の空洞化や人口減少が進むだけでなく北陸新幹線の開業に伴い交通の要所としての地位も失われつつあり、コンパクトなまちづくりが求められている。そこで今回は海運や工業の拠点として発展している直江津港において漁業関連の複合施設を提案する。現在の漁港区に対し建築物を設けることでより活用しやすい漁港を目指していく。それに伴い加工、販売の場を設けることによって1次産業・2次産業・3次産業の併存による6次産業の場を目指す。各プログラムにおいて形を決める際に積み方や並べ方のスタディを繰り返し3つの形にたどり着いた。コンテナ建築の大きな特徴として6面抜くことができるため、通路として利用したり複数個による大空間として利用したり、単体での利用などを計画している。各ボリュームを横断する動線を計画することで、漁船の様子やせりが行われている場、加工の様子などが見渡すことができる空間を実現し、生産と消費をつなぐ新たな港の風景を生み出している。

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