PROPOSAL TO REUSE OF EXISTING PUBLIC FACILITIES IN NANIAI DISTRICT OF NAGANO CITY

長野市七二会地区における既存公共施設再利用の提案
地域交流施設と道の駅の複合施設
(卒業設計/B4 田中保己)

既存公共施設の見直しが進められる中、長野市七二会地区では人口減少・少子高齢化が深刻化しており、地域の魅力を発信し、地域内交流にもつながる拠点施設の整備が求められている。よって本研究では、現在、休校となり、資料置き場となっている長野市立七二会小学校笹平分校を対象に、これを地域交流施設および道の駅として再利用する計画を提案する。計画に際しては、住民自治協議会が発行する広報誌や「七二会地区の公共施設を考え市民ワークショップ」への参加を通じて、地域の課題や住民の要望に関する情報を収集するともに、同地区内の既存公共施設の現況を調査し、高いポテンシャルを持ちながらも有効活用されていない建物・敷地を計画対象として選定した。具体的には、現在、支所等が立地する山間部ではなく、交通量の多い国道に隣接した建物・敷地を対象としており、建物1階に調理室を備えた可変式イベントスペースや屋台が形成する七二会マルシェを配し、2階にはビブリオ広場を設け、観光客および地域住民が気軽に利用できる空間とした。また、隣接する体育館を廃止することによって新設した広場では、前述の屋台を展開して、各種イベントに利用できる計画とする一方、隣接する犀川との関係にも着目し、良好な河川敷の空間も地内に取り込む計画とした。このように地域の課題から出発し、その場所の魅力を再確認できる施設を構想すことにより、地域再生に貢献できる計画のあり方を模索した。

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