HASEKO COMPETITION

循環する他者をみつめて ー時間世界に沿い、受容する土間と蔵ー
(第16回長谷工住まいのデザインコンペティション 佳作/西本昌平 M2)

人は連関のなかに生き、連関には時間世界がある。これは、現代の一直線な時間世界から循環する時間世界へ転換する暮らしの提案である。
例えば、作物とその周りの暮らしには、独自の循環する時間世界がある。農家の暮らしは、1日を日の出ている時間とそれ以外で捉え、1年を土づくりから始め、作物を育て、新嘗祭を行う、という周期で捉えこれが毎年循環する。
この時間世界は、作物を通して人が環境と連関する構図を持っている。人は作物のリズムの中で、建築・道具・技術・隣人・温熱・光・水等と繋がりながら暮らすことができる。

https://shinkenchiku.net/haseko/2022/result/result1st.html